園長より

 昭和54年の開園以来、『ようちえんは子ども達にとって楽しい所でなくてはならない』

をモットーに、本園では、現在の教育要領に強く打ち出されている自主的な「遊び」と「自然」

との関わりに重点を据え、総合的な保育への取り組みを創立以来一貫して実施しております。

 したがって、先生の計画を押し付けるのではなく、子どもからの興味・関心を大切にして

保育を進めています。そして、幼児教育は幼稚園のものではなく、親と子と幼稚園がしっかりと

手を取り合って行うべきだという考えを中心に取り組んでいます。

 目まぐるしく忙しい現代社会の中、ともすると、大人の生活リズムに振りまわされ、思い切り

身体を動かして遊ぶ場所を失い、子どものペースでじっくりと遊び込むこともできず、

大人だけではなく、子ども達もかなりのストレスを感じながら、毎日の生活を送っています。

このような状態は、子どもの健やかな成長を妨げることとなります。

 これを解消できるのが、ひかり幼稚園の保育です。

 広い場所・たっぷり遊ぶ時間・たくさんの友達を保障してあげることで、子どものペースで

じっくりと遊び込むことができるのです。

 これが子どもにとって『心の洗濯』となるのです。ストレスを洗い流すことで心が安定します。

 これをなくして望ましい成長は期待できないと思っています。

 この『心の安定』を土台とし、様々な経験が身につくものなのです。それが積み重なって、

のびのびと明るく、元気な、たくましい子どもに成長します。


 幼児期はよく草木にたとえられます。

 早期に花を咲かせることを期待するのではなく、目には直接見えない土の下の根をしっかりと

張らせることが幼児期にはとても大切なことだと思っています。

 踏まれても踏まれてもまた立ち直る強い雑草のように、又、強い風雨に打たれても揺らぐことなく

そびえ立つ大木のような、そんな子どもに育って欲しいと願い、日夜、職員一同全力投球で

日々保育に取り組んでいます。